この夏、せっかくポルトガルを旅して、しかもファドの本場、リスボンにも滞在したのに...
私は、ファドハウスでライブを聴けずに、帰国してしまいました。
正確には...
『聴かずに....』
正直言えば、やっぱり行きたかった。
でも、ポルトガルに足を踏み入れた瞬間、この国の、何がどうなってこうなのか....
なんとも表現しにくい.....まとわりついている空気感の奥に、そのファドやポルトガル音楽の時間が重なっていて、
あまりにもその歴史を知らないままで、多分素晴らしいであろう生演奏に出くわすことは...時期尚早だと感じて。
旅の最初に、ファドについては出直した方がいいかも......なんてアタマを過ぎりました。
私らしくもなく、随分慎重すぎる....
ちょっと、つまらないその思考回路........
ただ今は......、もしかしたら意外にいい決断だったかも。
とも思ったりして。
吟味して買って帰ってきたファドの音源が素晴らしくて、
久しぶりに音楽を聴く、っていうか、知る、喜びに溢れてます。
リピートしすぎて、そろそろメロディー歌える...(笑)
で、具体的にどうギタリストと掛け合ってるんだろう?とか、この曲を生で聴けたらなあ〜....
とか、どんな歌い手さんがいるんだろ??とか....もう、ライブへ行きたい気持ちでいっぱいなのです。
........ そう、こういった気持ちの自然な流れがないと。
fado音楽の素晴らしさのひとつにメロディーの良さ、っていうことを考えています。
私が手に入れた音源の歌い手さんはみなさん一級の歌い手さんのようで、
そのメロディーラインが余計に際立つというか。
どうやら、私はほぼ計画的にポルトガルの音楽に恋してしまったみたい。
しばらく前、前触れなく、突如キューバ音楽に落ちてしまった記憶はあるけど、
今回はそれとはちょっと違う。
これはなかなかややこしくなってきました。